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2015年10月31日 (土)

(562)秋深まる

 今年の秋は天気が良Pa243936_480x640く晴れの日が多い。 先日、寝ているのも飽きて散歩に出た。 散歩に出るといっても、最近は歩けないので車椅子を押してもらう。女房も80歳の高齢になったので、坂道は力が無くて乗ってる方も不安だから、娘の暇な時でないと散歩に出れない。 
 
 家の近所に湯島聖堂と神田明神がある。湯島聖堂の縁起を読むと、上野寛永寺の傍らからこの地に 五
代将軍綱吉のころ引っ越してきたらしい。江戸幕府の学問所として現在の東京大学のように官立の学業所のような存在であった。 文京区のふるさと歴史館の展示をみると、元禄時代にこの地に創建された湯島聖堂は、今の医科歯科大および順天堂病院の敷地まで広がっていたようだ。 私の子供の時代は東京医科歯科大学は空き地だった。 私の親父の時代は「桜の馬場」と呼ばれていたようだ。  明治になって、師範学校(現 筑波大学)が作られた。したがって筑波大のOB会は茗渓会と称するが、江戸城の外堀の役目をする神田川が中国の茗渓の景色によく似ているというので この名がつけられた。 山形に旅行をした時現地の藩校の致道館に湯島聖堂の写真が展示してあったので嬉しかった。

 今は立ち入り禁Pa243945_640x480_2止になっているが、戦争中は外苑も整備されていたので、私の子供時代よく遊びに行った。 戦後のバラック時代、家が狭いのでよく大成殿の裏の空き地に行って、小説を読んだものだ。 「嵐が丘」や「狭き門」をここで読んだ記憶がある。 書斎がわりにおせわになった

 神田明神前の交差点を渡ったところに芸そう堂という版画屋さんがある。会長の婿さんが新築のマンションに移ったので、お祝いに伊藤若沖の版画を買ってプレゼントした。たまたま朝日新聞に10月26日夕刊に若沖の天井画を版画にして展覧会を開くという記事が出ていた。タイミングとしては絶好の時期なのでこの新聞も贈り物と一緒に添付して差し上げた。京都の信行寺という寺の天井画を紹介している。

 

Photo伊藤若沖
京都高倉錦小路の青物問屋の長男に生まれ、15歳頃から絵を学び、40歳で弟に家督を譲ると画業に打ち込んだ。動植物を写実的に描く一方、無数のマス目を絵具で埋めていく「升目描き」を用いたり、点描やにじみを生かす水墨画を生み出したり、様々なアイデアを駆使した。


 

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コメント

大成殿の裏側、久々に見ることができました!
私が幼い頃は、湯島聖堂は、よほどの好きな人が訪れるだけの場所だった記憶があります。
大成殿の門どころか階段下の門も、常日頃は閉じられており、脇の通用口から出入りしていましたっけ。
斜面はタンポポの群生地で、私にとっては秘密の遊び場のような感覚でした。
大成殿は神田明神のハトたちのねぐらになっていて、フン害もひどかったものでしたが、今は明神様でもハトへの餌やりを禁じたせいで、周辺ではすっかりハトも見かけなくなりました。ココもキレイですね。

先日、寮生の数人を連れて御茶ノ水から秋葉原を案内した際に、聖橋の上から聖堂を眺めたのですが、
「歴史で習いました! 昌平黌(こんな字なんだ! PCって賢い〜)ってココなんですか〜!」
と言ってましたよ。

今回ご縁に恵まれて信行寺へ見学に伺ってまいりました。
家族を置いての日帰り一人旅、東山駅には11:00ごろ到着です。
非公開文化財特別公開は何度かお邪魔したことはありましたが、今回は事前に新聞で「最初で最後の公開」と掲載されたためかたいそうな人出、ご住職も大わらわでした。
 40分ほど行列に並びいざ本堂へ、168枚の格子が壮観です。
 学生ボランティアみたいな方が10分少々説明をしたのちご住職が補足説明をしてくださいました。
 今回の特別公開でやはりずっと風が通ったせいか一枚新たに天井板に割れが生じてしまったそうです。
 確かに「文化財の保護」を第一に考えるならば天井画は取り外して湿度や紫外線の管理をされた場所に保管するのが良いのでしょう。現存の天井画は顔料もだいぶ退色してしまっていますので芸艸堂さんの版画を基に写しの天井画を作製してはめ代えても良いのでは、と思います。が、ご住職は観光寺になる気はないし天井画は檀家さんとの共有のものというお考え。
 難しいですね。
 さて、明治に芸艸堂さんで写しの版画を出版したことにより、その後着物の柄や工芸品の図案集として活用され多くの作品が生まれたでそうです。
 そんな画精の一品が我が家へ。早くお片づけすすめなきゃ…

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