(409)奥鬼怒
11月3日、浅草9時発のスペーシアに乗り、女房と娘2人をつれて奥鬼怒へ紅葉見物に出かけた。実を申せばこちらの方がお供で、旅行の段取りなどは娘が全部とってくれて、私達はくっついて行っただけだから、当然 勘定はこちらが全部引き受けた。
鬼怒川や川治温泉には業者や町会の親睦旅行で何度も来ているが、そうした一泊旅行は、午後に出発するなり車中でビール、日本酒、おつまみが配られ、宿に着くと直ぐ風呂に入り、宴会となって、芸者さんと一騒ぎ。終わったら麻雀卓を囲むか、翌日ゴルフの場合は按摩さんにかかって直ぐ寝てしまい観光などはしたことがなかった。今回は真面目そのもの、行きの電車ではビールも飲まない。
初日の行程は先ず鬼怒川のライン下り。終わってからロープウエイで丸山山頂へ登り紅葉の山々を眺め、周辺を散策。路線バスで平家落人伝説の地として知られる湯西川温泉に着いた時は早や暮れかかっていた。翌朝 霧が晴れた山道を歩き、復元された平家の里を訪ね、落葉の匂い、踏みしめる感触、陽を浴びてきらきらと舞い落ちる木の葉に山の秋を味わった。紅葉の時期の休日なのに空いていたので、のんびり出来て良かった。来年は大河ドラマが「平清盛」だから混むだろう。
その後、路線バスで川治温泉まで下って、その日の目玉、水陸両用車のよる川治ダムの見学に向かった。公道を走るバスがそのままダムに進入して遊覧船となる。その入水の瞬間が面白い。運転手さんは大型特殊の運転免許と船舶の操縦免許の両方を持っていなければならない。
「川治ダムは、洪水による下流河川のはんらんを防ぐための洪水調節、農業用水や都市用水の供給を目的につくられた国内で第4位の高さを誇る、アーチ式コンクリートダムです。今年も集中豪雨が何度もありましたし、渇水の時期もありました。また皆さんがお使いのカメラも水が無くては作れません。飲み水だけでなく、産業にもお役に立っているのです。」とダムの重要性を盛んに説いていた。発電用のダムではないが、昨今の異常気象を考えると、ガイドさんの話には説得力があった。
「船 丘に昇る」 湯西川温泉駅に戻って次のバスが来るまで足湯につかり、龍王峡入口まで下って、最後の見物と220段の石段を降りて滝を眺め、川を眺めた。下れば登らなくてはならない。それは覚悟の上であったが、トシのせいか、病気のせいかバランスを取るのが厄介になって石段の下りは危ない。右側に手すりがあれば大丈夫だが、ジグザグに降りる道は手すりが谷側にあるから交互に代わる。左手が不自由になってしまったので、何度も支えてもらいながら歩いた。転ろげ落ちたら一大事だから、見栄も外聞もなく女房や娘にすがりついて歩く始末だった。「こんな具合じゃ熊野古道はもう歩けないな、いい時に行ってきたよ。」と女房に言った。写真は川下りの観光船をロープで川に降ろしているところ ローマの故事の逆だが 面白いので撮った。
帰りのスペーシアは個室だった。4人がゆっくりとくつろげてビールも美味かった。上の娘2人だけがいい思いしたのでは肩身が狭かろうと、娘3号4号に「浅草へ来い」と電話をかけ、一緒に晩飯をたべることにした。定刻7時に御到着。娘1号と娘3号の孫3人が加わって6人がお出迎え。総勢10名様の団体になって、仲見世近くの釜めし屋で、留守番相手の報告会に花を咲かせた。

















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