(283)「岬の墓」
7月26日(日)すみだトリフォニー大ホールで開かれる第17回 東西四大学OB合唱連盟演奏会で、私達は 堀田善衛作詞、団伊玖磨作曲の「岬の墓」を演奏する。原曲はスケールの大きい混声合唱の名曲として名高いが、今回は福永陽一郎編曲の男声版で歌う。指揮は西田裕己、ピアノは前田勝利。
この曲は1983年(昭和58年)に大阪 ザ・シンフォニーホールでの第4回OB4連で演奏している。その時の指揮は川元啓司、ピアノは池谷玲子であった。川元君は昭和56年卒の学生指揮者。稲門グリーは卒業したての新鋭に指揮を任せたのだ。小生は29年卒だから計算上は27歳年上になるが53歳 未だ若かった。
その頃の現役グリーは 指揮者福永陽一郎氏との蜜月時代で、80年には氏の指揮で「岬の墓」を演奏している。記録を見ると1975年;83年;88年と早稲田は4回この曲を演奏しているから、現役時代に歌った人が多いので、OB4連で採りあげたのは妥当な選曲だと思う。その人たちが40代後半から50代半ばになって、いま一番声も出るし社会的にも活躍している年代だから、この世代の参加者が多ければ 切符の売り捌きにも心配はないだろう。
OB会のお役目は ずーと以前に退いているから、今更そんな心配をすることはないのだが、演奏に参加すれば昔のことが思い出されて、その運営が気になってしまう。先日横浜国大グリークラブOBの第9回定期演奏会を"みゅーざ川崎”で聴いたが、そこでは昭和世代と平成世代が明確に分けられていて、それぞれのステージを持ち、合同演奏もあるという構成になっていた。早稲田はいまのところシニア会だけが60歳から入会という年齢による区別を設けているが、中々会員が増えないので、「あらカン(還)」の人達が進んで入ってもらえるような魅力づくりはないものかと知恵を絞っている。だが 考えてみれば、平成世代が20年にもなったのだから OB会が「平成会」を組織してやれば、必然的に「昭和会」なるものが再構成されて巧く行くかもしれないと思うのだが。
しかし かく言うそれがしも久しぶりに若い人たちに混じって歌ってみると、いい響き 音程に自分の声が溶け入って楽に歌えて楽しい。だから この仲間から抜け出して声のプアーなシニア会に入ろうとしない気持ちも判らないではないが、今のままでは今回の中堅メンバーも直に老齢化するし、いま既にシニア会入会適齢者となっている者は 若い人達の邪魔をやめるという強い諦観を持たないと、稲門グリーの音は良くならない。そんな事を言いながら、OB4連はお祭りのようなものだからと「岬の墓」から這い出てきて、「あら~8」の爺さんも出演させてもらう。チケットのお申し込みは当方まで。
ご参考までに他の3校OB合唱団の演奏曲などを下記にご紹介致します。
♪関西学院・・・新月会 男声合唱組曲「雪明りの路」 多田武彦曲 指揮 広瀬康夫
♪同志社・・・クローバークラブ 魂の叫び ~Afro-American Spirituals~ 指揮 小林香太
♪慶応義塾・・ワグネル・ソサィエティー男声合唱団 男声合唱組曲「過ぎし日」多田武彦曲(本年委嘱作品) 指揮 畑中良輔
♪合同演奏 男声合唱曲「枯木と太陽の歌」 石井 歓曲 指揮 佐藤正浩 ピアノ 前田勝利
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